もう1人の私
ーーー…
あぁ、夢か…なんだか凄く懐かしい。
頭の上で鳴る目覚まし時計を止めて、懐かしい不思議な夢の余韻に浸りながらノロノロと身体を起こすと窓から差し込む朝日に目を細めた。
カーテンが閉まっていないことを不思議に思い部屋を見渡すと昨日学校から帰宅したときのままだった。
「そのまま寝ちゃったんだっけ…」
起きたばかりなのに制服姿の自分を鏡で見て呟く。
髪はボサボサでメイクも崩れている。