REINCARNATION〜永遠の果てに君を想う〜
2page Short summer
俺と陸斗は、生まれた時から一緒だった。
一緒にバカやって、一緒に育ってきた。

「雅哉ーーーーーーーびぇぇぇん」

「なに泣いてんだよ陸斗!」

「だって、バッタが!バッタがぁーーーーー」

「バッタがどうしたんだよ」

「雅哉に見せようと思って握ってたら死んじゃったーーーーーびぇぇぇん」

「そんな強く握ってたら死んじゃうに決まってんだろ!
泣いてないでお墓作ってやろうぜ!」

幼稚園の時、陸斗は泣き虫で優しかった。
小学生になってから、
負けず嫌いだったあいつは、
俺が吹っかける勝負には全力で向かってきた。

「あっちーーーーーー母ちぁーん!
スイカはー?アッキーからもらったんだろー?」

「あんた達もこっち来てお礼言いなさーい。
そして自分で切りなさーい。」

「だってよ、陸斗。ここは大根抜きで勝負しようぜ!」

「2人じゃ出来ねぇだろー。」

「母ちゃんとアッキーもいるぜ?」

「やらねぇだろ!つうか大人は重くて引っ張れねぇよ」

「けったは?」

「だから人数考えろよー!
じゃぁさ、仮面ヤイバーごっこで勝負しようぜ!!!」

「勘弁しろし、もう小5だぜ?んな事しねぇよ!」

「えー。じゃぁなにで勝負するんだよ。」

「ここはやっぱりいつもの・・・・部屋までダッシュだ!
よーいドン!!」

ダッダッダッダッダッ
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