REINCARNATION〜永遠の果てに君を想う〜
「こらーあんた達ドタバタしないの!
ごめんねーあずましくないっしょ?」

「いえ、元気で何よりです。」

「それよりちゃんと食べてんのかい?部屋にこもりっきりなんだろ?のりちゃんが心配してたわよ。」

「えぇまぁそこそこ」

「駄目よ、ちゃんと食べなきゃ」

「かぁーーーさーーーーーーーん!!
陸斗がスイカ切るからーーーーー!!」

「あんた達降りといでーーーー!」

ダッダッダッダッダッ

「静かに歩けないのかい!あんた達は」

「アッキー!スイカありがとな!!」

「あ、ありがとうございます。」

「どういたしまして。陸斗君だよね?
大きくなったね。目が椿にそっくりだ。」

「うちの母さんが心配してました。あき兄ちゃんが部屋にこもりっきりだって」

「さっき木村さんからも聞いたよ。ありがとう。心配ないって伝えてくれるかい?」

「伝えておきます。」

「陸斗早くスイカ切れよ!負けたのお前だろー」

「ズルしたの雅哉だろ!」

「それじゃぁ僕はこれで」

「あ、アッキー帰るのか?」

「うん。また来るよ。」

蝉の鳴く声が鳴り止む前に気付けてたら
何か変わったのかもしれない。
あの時の俺らじゃぁ何も出来なかったか・・・。
陸斗はどんな答えを出してたかな。
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