REINCARNATION〜永遠の果てに君を想う〜
外は窓の半分まで雪に侵食されている。
これだけ寒ければこたつからも出たくなくなる。
母は買い物に行っていて、家には私と陸斗だけ。

「りくとーお姉ちゃん寒いよー」

そう言ってこたつでゴロゴロしながら無理やり抱き寄せるが
小さな足で割と強めに顔を蹴られた。

「もうー痛いよー。」

ぷにぷにのマシュマロみたいな顔を
両手でぷにぷにすると、心なしか陸斗が嬉しそうに見えた。
だかそんな幸せもつかの間。
赤ちゃんというのは泣くのが仕事。
突然号泣しだす陸斗。

「どちたのりくとー?お腹すいたのー?オムツかな?」

オムツは綺麗だった。
ほっぺの横に小指を添えても嫌がるのでご飯でもないみたい。

「眠たいのかな?」

陸斗をおんぶ紐でおんぶしながらPIANOを弾きながら歌いだす

部屋に響くピアノの音色は優しく陸斗を夢の中へ連れて行く
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