REINCARNATION〜永遠の果てに君を想う〜
「そうでしょうか?
脳が生き続ければ事実それは彼自身と言いましたよね?
お菓子だってそうでしょ?
箱なんかどうだっていい。
大切なのは箱の中、つまりは脳が大切。
心は脳の副産物ですし、
彼は陸斗君自身で間違いありません。
それでも彼を陸斗君だと認めないならば
彼は何の為に生まれて何の為にいきるのでしょーか?
アンパン食べたくなったんで僕はこれで〜」
「ちょっ!まっ」
ガチャ プー プー
陸斗・・・
こんなの約束果たすって言わないよ。
ずっと会いたかった。
ずっともう一度だけでもって思ってた。
でもそれは陸斗だからなんだよ。
何もかも同じでも、彼自身が陸斗だと言っても
彼はやっぱり陸斗じゃないんだよね。
じゃぁ彼は・・・私が死んでも永遠に・・・
なんかもうよくわかんないよ。
教えてよ陸斗。
どうすればいいの。
「おい、君!そこでなにしてるんだ」
遠くから人が駆け寄ってくる。
「おい!って・・・柚姫ちゃんかい?」
よく見ると陸斗の親友の漆原 雅哉(うるしばら まさや)だった。
「雅哉君!どうしてここに?」
「俺は今この高校で教師やってんだよ。」
「そうだったんだね」
「って、そこで寝てんの陸斗じゃねぇか!
なにやってんだよ全く。
デート中に寝るってどうゆう神経してんだ?」