幼なじみなんていらない
「ヤキモチだろ?」
「メイ、ぶっちゃけさ、滝谷の事どう思ってんの?」
今日の朝から、気まずいわたしたちを見て何か察したのか、マックにて事情調査されている。
どうって言われても。
「幼なじみだよ」
わたしは何も考えずにすかさず言った。
マキと愛奈、二人は顔を見合わせて、一緒に溜め息を吐いた。
何か最近、すごく、溜め息を吐かれるんだけど。
「凌輝くんが、違う女の子と話してたらどんな感じ〜」
「普通な感じかな〜」
凌輝はモテるから、いつも誰かしら話しかけられてる。でもヤキモチとか妬いた事はない。
凌輝が素っ気なくしてるからかもしれないけど、もし仲良く話してたりしてても、ヤキモチ妬かないはず!と根拠の無い確信する。
「もう本当、凌輝くん可哀相〜」
愛奈は、目を細め頬杖をつき、ジュースをチューと口にする。