ちょっと聞いてよ、桐島くん!



「桐島くんどうしたの?」



声をかけると桐島くんはもじもじとし始めた。



「いや、あの・・・・」


「ん?」


「付き合ってくれませんか!!」


「もうすでに付き合ってますよー?(笑)」


「え、あ、えっとそうじゃなくて・・・」



ハァ・・・と顔を真っ赤にしながらため息をつく桐島くん。
一体どうしたのだろうか。



「・・・・俺と夏祭り行きませんか!」


「へ・・・・?」


「い、嫌ですか?その・・・忙しいですかね?・・・やっぱり」


「行こう!!行こう桐島くん!!嬉しい!花火もあるよね!?楽しみだなぁ・・・」



桐島くんからのめったにないお誘い・・・
嬉しくて小さい子のようにはしゃぎながら私はすぐにでも浴衣の準備をしようと思った。
今年の夏は忙しくて楽しい夏になりそうだ!


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