ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
次の日、仕事が終わり家に戻って外出をする準備をした。すると、旬から私のマンションの下にもう来ているという連絡が入った。私は戸締まりをして、家を出た。
「なつこ。お仕事お疲れ様♪」
私がマンションから出ると、高級車からスーツを着た旬が出てきた。
そして、旬は車のドアを開けて私を車に入れてくれた。
「お腹すいた?」
「うん」
それから私たちは案外気まずい雰囲気にもならずに、旬が予約しておいたホテルのレストランに着いた。旬は私の座る椅子を引いて、私を座らせた。こういうことをさりげなく出来るところがさすが超人気No.1ホストだ。
おまけにそのレストランは夜景も綺麗で、料理も完璧だった。
「すっごくお料理美味しかった~。ご馳走さまでした」
「んーん」
旬は仕事でお酒をたくさん飲むため、仕事がないときはほとんどお酒を飲まない。体に悪いしね。
今日も私だけお酒を飲んだので、帰りは旬が車を運転出来た。
「じゃあ、帰りにどっか寄るか?」
「・・・うん」
旬も私もお互い話すことがあるのだ。
それから、旬は私を港の公園に連れてきて、二人で潮風が吹く夜の道を散歩した。