ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
この家に通うようになって、もう8年目。
私の片想いはいつか叶う日が来るだろうか?
旬のことは自然に好きになっていった。私は今の心地よい関係を壊したくないから、告白出来ずにいる。
そして、旬と出会って8年が経ち両思いになる日は今さら来ない。これ以上に関係が深まることはないだろう。
「なつこ。今日大丈夫だった?」
「え?」
「なんか問題のあるクラスで、担任が三人目なんだろ?」
「あー、・・・・うん」
旬は私の座るソファの隣に腰かけて、私を心配そうに見つめている。
「ちょっと大変そうだけど・・・・」
そして、私は生徒にキスされたことを思い出した。私は旬の冷蔵庫から取り出したビールをグビッと飲んだ。
「あんの、くそガキが」
私は怒りがこみ上げてきて、そう呟いた。