ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
私は黙って頷いた。
もう少しだけ、考える時間が欲しかった。
すると、旬はニコッと笑って私を抱き上げた。そして、抱き上げたままぐるぐると回った。
「ごめんな。愛してる」
その時私は「私も愛してる」と、答えることが出来なかった。
旬への気持ちがすぐに受け入れられないのは、どうしてだろうか?
恋に臆病になってしまったから?
旬への気持ちが少し冷めた?
真緒ちゃんのことが気がかり?
それとも・・・・?
それから少し散歩して、旬が私を家まで送った。そして、別れ際にピンク色の可愛い花束を渡された。その花の名前を旬に聞くと、『スターチス』だと教わった。
スターチスの花言葉は、
変わらぬ愛。
そんなことは、知らずに私は受け取った。