ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
lessen13 「ざまーみろ」









俺はある日の夜、自分のゴミだしついでに女教師の家のチャイムを鳴らした。昔したゴミだしジャンケンを口実に、その女の顔を見たかった。






すると、その女は家にいるのによそ行きの服だった。俺はどこに行くのか聞いたら、内緒だと言われた。









「ゴミだし?私もう出るとこだから一緒に行こっか?」


「・・・」





別にジャンケンをしにきたわけじゃないけど、ガキ扱いされている気がして気にさわった。







「いーよ、俺が行く」


「ありがと」






とか言いながらも、結局家を出るのは同じだった。一緒にエレベーターに乗り、降りた。

その時、女教師の電話が鳴った。マンションの出口まで隣を歩く俺は女教師が電話で話す会話が嫌でも聞こえた。








「北川先生?・・・・・・・・私でも緊張するんですよ、・・・・意外って何ですか?・・・・いや、人生初めての合コンなんで、・・・・・・・あ、はーい。そうですか?・・では、また」






俺は一瞬耳を疑った。まさかこの女から、“合コン”だなんて単語が出てくるとは思いもしなかった。


そして、俺は電話を切った女教師に話しかけた。








「さっそく、男あさりかよ」


「え?」


「ホストと別れて、すぐに他の男?新しい出会い?」


「あんたには、関係ない」



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