ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
俺は近所迷惑にならないように、家にその女を入れた。どうやら俺に文句があるらしい。俺を目を細めて睨み付けてくる。
「あんたがあんなバカなことするから、私キスマークが見えないようにボトルネックのワンピースに着替えてから行ったのよ。・・・・でも、まぁ私は寛容だから許す。ほら、ありがとうございましたは?」
本当に寛容なやつなら、今ここにいないと思うけどな。
「ほーら、言いなさいよ!ありがとうございましたって」
「で、人生初の合コンはどうだった?」
俺が礼を言わないと気がすまなさそうだったので話題を変えた。すると、その女は唇を尖らして言った。
「旬みたいに素敵な人はいなかった」
俺がイラッとしたことは言うまでもない。こいつの無神経で鈍感な性格をどうにかしてほしい。
「だったら、さっさとより戻せよ」
「そんな簡単な問題じゃないの」
「は?」
「自分の気持ちに自信を持てなくなった」
この女が酔っぱらうと口数が多くなることは、わかってる。いつもなら、自分からこんな風に話すことはない。