ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
食卓につき、二人で俺が作った朝御飯を作った。その女の箸はとまらず、ペロリと食べてしまった。
「あんた、よく食うな」
「だって、美味しいんだもん」
「だもんじゃねーよ、ぶた」
「はぁ?」
こいつは出会った当初、こんなにコロコロと表情を変える女じゃなかった。
逆にポーカーフェイスで、しかも俺達生徒にまるで興味がなさそうで、一定距離を置き、何を考えているのか分からなかった。
それなのに、今ではすっかり俺達のクラスの一員で、変わった教師だけど生徒からの信用を得ている。不思議だ。
なんと言うか・・・・知れば知るほど面白いし、好きになる。そんな女は初めてだった。
「あんた、担任初日に俺に『てなづけてやるよ、くそガキが』って言ったの覚えてる?」
「・・・・一応」
「すっかり俺あんたにてなづけられちゃったみたいだけど?」
「知らない・・・・・・・・な、何するのよ!!」
俺はその女の唇を甘噛みした。女の顔は一瞬で真っ赤になった。