ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「なにかされたの?」
旬のその一言にびくっとした。
きっと生徒にキスされたなんて言ったら、嫌われてしまう。あんなキスは初めてで、頭が真っ白になってしまって、情けないことに抵抗できなかった。
「そんなわけないよ」
私は旬の目を真っ直ぐに見てそう言うことはできなかった。
「なつこ・・・・なにされたの?」
旬に私の嘘はお見通しで、私はこの場を逃げ出してしまいたかった。
私は涙が溢れでた。頬を涙が忙しく伝っていく。
「・・・・キス・・された」
そう言った瞬間に、旬から強く抱き締められた。