ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「それなら、今日きっと真緒は無理矢理あいつにホテルに連れていかれそうになる。そういう下心があるからわざわざ会って返事を聞きたいって言ったんだ。そして、その様子を写真に撮ってあいつが浮気していた証拠にすればいい。浮気男の言うことなんて嫉妬深い真弓さんは信じない。
しかも、真緒がしたことには筋は通っていてるし、否定することは1つの事実だけ。真緒にはその事実を上回る衝撃的な事実が手に入る」
「それは駄目」
私は一喝した。真緒ちゃんを危険な目に合わせることは出来ない。
「今日の約束には私が行く」
「え?」
「真緒ちゃんは真弓さんには私だってばれないような写真を撮る係。真緒ちゃんとその男の人が浮気をしたと思わせるのにも、真緒ちゃんがホテルに連れ込まれて危ない目に合うのにも反対」
「なつこ先生にはこれ以上迷惑かけられない!」
真緒ちゃんの口を私の人差し指で塞いで、ニコッと笑って言った。
「私を頼って相談したのは真緒ちゃんよ。最後まで頼りなさい」