ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】





そして、真緒ちゃんはゆっくりと頷いてくれた。






「真緒ちゃんが約束した場所と時間あとで連絡して。真緒ちゃんは私とその男の人がホテルに入る写真をしっかりたくさん撮ってね。その人が部屋を選んでる時に、隙をみて逃げるから。あーでも、もしなにか私に起きても警察だけは呼ばないで。私も公務員だから、こういうことを表沙汰にしたくないの。とにかく、真緒ちゃんは家に帰って旬と話すこと、じゃあまたね」







私たちがこれからすることは、正しいことだとは思わない。


真弓さんもその拓也とかいう男の人も騙すことになる。しかし、真緒ちゃんがその男の人のセフレになることや、真弓さんから恨まれて刃物を突きつけられるよりマシだ。






それから私は紀村くんの美容院に行って、少しでも若く可愛く見えるメイクとヘアアレンジを頼んだ。紀村くんは店の手伝いをしていて、私に声をかけてきた。







「なっちゃん先生じゃん、気合いいれてこれからデート?」


「紀村くん・・・・私、何歳に見える?」


「え~、ギリ20前半かなー?」


「20歳の男の子でもいけるかな?」


「ちょっ、なっちゃん先生の新彼氏大学生?」


「違うわよ。ただ気に入られなきゃいけない相手なの」





真緒ちゃん情報によると、相手の男の人は真弓さんと同じ二十歳らしいからそんな質問を紀村くんにしてみたのだ。


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