ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】



そして斉藤はるかは、再びイライラして立ち上がった。




「あのクソ野郎、ぶっ殺す」


「やめて」







・・・・嬉しかった。



私のことを本気で怒ってくれたこと、

本気で好きでいてくれること。






その時、もしも斉藤はるかが私の生徒じゃなかったならよかったのにと思った。


そしたら、私は・・・・





「帰ろう」


「うん」








斉藤はるかは私の生徒で、未成年。

そして来年にはアメリカに行くかもしれない。





この気持ちには切ない終わりしか生まない。







月や街灯が作った私たちの影は、仲良しそうに隣を歩いている。影にはシルエットの違いしかでないからそう見えるのだろう。本当の私たちは、年齢や立場など様々な異なる問題がある。これが現実。









ーーー決して、引かれあってはいけないの。




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