ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】







放課後の教室は人が少ない。俺はただ廊下に響く足音を追った。




そして、女教師が近くの教室に逃げ込んだ姿を一瞬捕らえた。俺はその教室に目掛けて一直線した。







その教室には誰もいなかった。きっとあの女は教卓の後ろにでも隠れている。他に隠れられそうな場所はない。














そして、俺は教卓の前にしゃがみこんだ。そこには体育座りをして小さくなった女教師がいた。








「みつけた」







その教師の目には涙が溜まっていた。








「かくれんぼに見つかって悔しい?」


「なわけ」


「じゃあ、何で泣いてるわけ?」


「・・・・泣いてないし」



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