ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「あ、そうだこれあげる」
「花束?」
「花屋通ってなんとなく花見てたら、なつこのこと思い出して会いたくなっちゃった」
そう言って花束を女教師に渡すホスト。
女教師は大事そうに花束を抱き締めた。照れて真っ赤になった顔を隠すようにして。
「・・ちっ」
吐き気がする。さっさと俺の前から消えろ。本当に目障りだ。
「部外者は出てけよ」
俺はいらついてそう言うと、ホストは俺を真っ直ぐに見つめた。そして、「あぁ、お前が」っと呟いて笑った。
おそらく、「あぁ、お前が(俺の彼女にキスしたのは)」っという意味だ。
ただのアホな口だけホストではないらしい。
「ごめんごめん。授業の邪魔した。
邪魔したついでに、もう1つ
お前ら、なつこをよろしく」
クラスの奴らは、今にも噛みつきそうな顔でホストを睨んでいる。しかし、次の瞬間ーーーー
「そしたら、俺が女のおとしかた教えてやるよ」
「「「マジで?!」」」
ーーーー知ってたけど、奴等はバカだった。