ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「今度、真緒とこのモデルは同じCMのオーディションを受けます。それで、受かったほうが誰もが認める美少女です」
「勝手にやってろ」
俺は呆れてため息をついて席を立った。すると、モデルが俺の服の袖を掴んだ。そして、上目遣いで震える声で言った。
「私が勝ったら、私のこと見てくれますか?」
・・・・俺は、残念ながら優しい言葉はかけられない。そのモデルがどれくらい俺に本気なのかは分からないが、俺の気持ちは決まってて、変に期待してほしくはない。
「ごめん、無理」
俺はモデルの目を見てそう言った。
「なんだ、あんた優さんじゃなくてはるかさん狙い?」
「ちょっと、会話に入ってこないで下さい。空気読みましょう!!」
そして、俺は二人を残して、また二人の言い合いが長くなる前に帰った。今日はもう1つ別な用があるのだ。