ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「もうまさおさんいい加減にしなさいよ。なつこちゃんも、もう結婚する歳でしょ?そうだ、お見合いでもする?私がとっておきのイケメンセレブを紹介するわ」
「んー・・・・30越えたらお願いします」
お父さんの再婚相手ーーー美帆さんは、大手建設会社の社長さんで、超セレブだ。
初対面で美帆さんは綺麗で可憐なイメージがあったが、実際に話してみると社長と呼ぶに相応しく、逞しく、バリバリの仕事人間だった。
だからこそ・・・・私のお父さんみたいな、家庭も仕事も失い頼りない元ホストのダメンズに引っ掛かってしまったのかもしれない。人は、相反する人を好む場合がある。
それから、美帆さんの運転手さんに家まで送ってもらって、私は家に戻った。約束はしていないが、きっとあいつが私を待っている気がした。
そして、その予感は的中。斉藤はるかが外の廊下で待っているとは思わなかったけど。
それから、斉藤はるかが私の家に勝手に入り、私に甘いキスをした。
「何するの?」
「何って?キス」
「ちょっとこの瞬間年越えてないわよね?私は年越しの瞬間毎年ジャンプする派なんだからね」
「ね、それ振り?」
斉藤はるかがチラリと時計を見たので、私もつられてみた。年越しまで後1分。
斉藤はるかは私の腰を引き寄せて、抱き締めた。
「振り?なんの振り?」
「キスして年越し迎えたいって聞こえる」