ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
そんなつもりはなかった、と言ったら嘘になる。
私だって、斉藤はるかを求めている。
斉藤はるかと過ごす時間は、ふわふわと幸せで落ちつくと思う一方で、痺れるくらいに甘い。
とっくに、新年を迎えている。それなのに、それに気がつかないふりをして唇を重ねた。後もう一回・・・・そう、既に中毒だ。
私はキスを終えて、斉藤はるかと顔をあわせるのが恥ずかしくなって下を向いた。
すると、斉藤はるかはそんな私の頭をぽんぽんっと優しく撫でた。とても、くすぐったい気持ちで胸がいっぱい。
「おとなしくなった」
「・・・」
「どーした?」
「明けましておめでとう」
私が唐突にそう言うと、斉藤はるが笑った。
そして、「明けましておめでとう」と返した。
「これからも、よろしく」
「・・・・え?」