ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「あれ?真緒ちゃん、どこ行った??」
やっと正気に戻り、ハッとした表情で席を立つ上田。そして、上田は急いで店を飛び出した。
俺達はやれやれという表情で、6人前の料理にまたうんざりした。
「アホみたいに注文して帰りやがって」
「本当、あの二人見ててイライラしました~。早くくっつけリア充どもって」
「じゃあ、ゆりちゃんわざと上田にかまってたんだ?あ、これ美味しー」
「まぁ、CMの件で引き分けに終わり悔しくて、当て付けの気持ちもありましたけど~。次は私達ですかね?はるかさん!」
「はるかはやめときなよ~、なっちゃん先生に夢中だもん。あ、ゆりちゃん俺にしとく~?俺、将来カリスマ美容師だから」
「ひなさん、優さんよりたちが悪そ~。あ、ほんとうこれ美味しいですね」
この食事会の主役の一人である上田と、自称可愛い女子高校生の真緒を除いてこんな感じでわいわいと楽しんだ。
真緒はなんだかんだで一応俺の女友達の部類に入るし、ホストとのこともあったから、上田と上手くいってほしかった。
上田はさっきの様子だと、真緒に惚れてはいるみたいだった。女癖が悪いのはなかなか治らないとは思うけど。