ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】

　






次の日、仕事を終えてはるかの実家を訪れた。　
　

　


私は重厚な扉を目の前にさっそく帰りたくなるが、つい最近この家に比類する美帆さんの豪邸を訪ねたばかりでなんとか耐性があり、思い止まれた。


私が気を落ち着かせ、チャイムを鳴らそうとしたとき、ちょうど執事らしき人が声をかけてきた。







　　　


「瀬戸なつこ先生ですよね？私、昨日お電話しました執事の渡辺です。どうぞこちらに、ご案内します」



「ありがとうございます」

　





そして、私は渡辺さんに案内され、その家に足を踏み入れた。

長い長い廊下を歩き、はるかのお母さんがいるという部屋の扉の前にまで来てしまった。











「では、ごゆっくり」


「はい・・・・ご案内ありがとうございました」
　







内心・・・・渡辺さん行かないで！と思いつつ、お礼を言って渡辺さんと別れた。ここから先は、私一人。