ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「俺と瀬戸先生は交際してません。実は家が隣なんですよ、俺と瀬戸先生。だから、瀬戸先生には相談しやすくて、成績が思うように延びなくて受験勉強に悩む俺の相談に乗ってもらってました」
そして、机に置いてある記事に載っている写真を見て、付け加えた。
「この写真にはどうしてか俺しか写ってないけど、俺の家に来る友達が瀬戸先生に挨拶してから帰ることもありましたし、俺のように相談に乗ってもらった友達もいます」
俺は最後に「だから、つまり先生は俺にとって、熱心に生徒の相談に乗ってくれる尊敬できる先生です」と説明した。
すると、校長はあっさりと納得。これも俺が有名大学に進学が決まり、斉藤家のご子息だからだろう。
「やっぱりこれデタラメかー。でも、あまり誤解されないように気を付けてね」
「はい、ご迷惑お掛けしました」
ここでわざわざ事実を言う必要はなかった。俺と女教師が付き合ってることを知っているのは俺達だけでいい。
それにもし交際がばれたら、俺は18歳を越えているので教師と生徒の交際は法律には触れないが、世間からみたらグレーゾーンであり、教師が懲戒処分になる可能性もあるのだ。