ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
俺は大人しく女教師についていくと、誰もいない屋上でその女は俺を睨み付けて、怒鳴った。
「いい加減にして!!これ以上問題を起こさないで」
先程、他の生徒に苛められていたときより、その表情は傷ついて見えた。目に涙を浮かべ、それをギリギリで堪えている。
「ガキのあんたに私は守れない。私に2度と近づかないで」
俺を完全に拒絶する言葉に、俺はとっさには体が動かない。その隙に女教師は屋上から消えた。
今になって人を殴った時の手の痛みが、じわりじわりと襲ってきた気がした。