ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】




 

 


「もう少し、ゼロの桁減らしてくれませんか?」






私はそれを受取り、そう言った。怒りで声が震えそうになる。











「どうせ貰うならこのくらい貰っときなさいよ」











不思議そうに私を見つめるその女の人に、私の気持ちは一生伝わらないだろう。私はニコリと“笑った”。










「お金を貰って、縁を切ると言ったのだからそれでいいですよね?」





私のプライドが許さなかった。

多額のお金で縁を切ったと思われることも、私の純粋にはるかを思う気持ちを話の通じない恋愛バカだとは思われることも。








「・・・・分かったわよ。約束よ」







“何が分かったの?あなたなんかに私の気持ちは理解できない。理解、させない”・・・・そんな言葉は飲み込んだ。







私はゼロの桁が2つほど減った小切手を一生持っておくだろう、そしてあなたから受けた屈辱を忘れない。



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