ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
その日の夜、上田達と集まる約束の時間になって、俺は家を出た。
すると、あの教師の玄関のドアの前に見知らぬ女子高生がいた。バッチリと目があったついでに、その女に話しかけた。
「あんた、何してんの?」
「・・・別に。ただ、なつこ先生を探してて。ピンポンしても出なくて、、、」
女教師の部屋からは光が漏れていない。おそらく、留守だ。
困った顔をして立ち尽くす女に、俺は再び疑問をかけた。
「探してるって・・・連絡とれないわけ?」
「なつこ先生に会う用があったんだけど、連絡もとれないから心配で。まだ、学校かな?」
携帯を見ると、時刻は10時過ぎ。こんな時間に学校にいることは考えにくい。
「他に思い当たるとこは?」
「ない」
・・・一応、学校探してみるか。
「あんたの連絡先教えて。あいつ見つけたら連絡して。俺、学校探すから」
「もしかして、なつこ先生の生徒さん?」
俺は頷いて、その女とマンションを出た。
外は真っ暗で、その女を一人で帰すのには気が引けた。