ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「ふざけんじゃねぇーよ」
俺はそう言って濡れた前髪をかき揚げて、その女の腕を力強く掴んで教室を後にした。
「どこ行くの?」
「・・・」
女の質問には無視して、掴んだ手を強めた。その女の細い腕はもう少し力を加えると折れてしまいそうだった。
小さなクラブから奪い取った部室(今では俺の部屋)に着くと、ポケットに入っていたここの鍵で部屋を開けて、その女を古いソファーの上に突き飛ばした。
女は悲鳴をあげることなく、静かに俺をみつめた。
「俺をあんまりイラつかせんじゃねーよ」
「・・・」
俺はその女の上に馬乗りになった。それでも表情を崩さないこの女がとても面白くない。
この気の強そうな女がむちゃくちゃに泣くところが見たかった。
「脱げよ」