ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「その人冷静にみせてたけど、めちゃくちゃ心配してたよ?学校の塀を乗り越えて、走って先生のこと探しに行ってた」
「・・・」
斉藤はるか・・・・、なんだか変な奴。
初対面でキスしてきたり、授業プリントを窓から放り投げたり、ゴミ捨てを押し付けてきたり、私に様々な嫌がらせをする一方で、嫌いではない宣言をしたり、私を心配して探しに来てくれたりもした。
「多分、その人なつこ先生のこと好きなのかも「それはない!」
私は真緒ちゃんの言葉を勢いよく制止した。
よく考えてみてわかった。
あいつは次は助けてくれないかもしれないし、助けてくれるかもしれない。
要するにーーーただの‘気まぐれ’よ。