ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】







そして、金曜日。

私はいつもより、2時間も早起きをした。



雑誌や動画を参考に、髪を巻いて、いつもより丁寧に艶っぽいメイクに仕上げた。それから最後に、落ち着いた色のピンクのワンピースを着た。







「・・・気持ち悪い」




私はくるくると回って、睨み付けるように全身鏡で自分の姿をじっと見つめた。慣れない姿の自分に違和感しかない。  


私はギリギリまで家を出れずにいた。そして、意を決して家を出ると最悪なことが起きた。








斉藤はるかは、エレベーターを待っていたようで、私とバッチリと目が合うと、








「似合わない」



開口一番に今一番言ってはいけないことを口にした。












私は先にエレベーターに乗って、閉まるボタンを連打しまくったが、エレベーターの扉が閉まるより、あいつが乗ってくる方が早かった。



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