ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「あんたって、本当に最低」
そう言うと、斉藤はるかの手が緩んだ。私は一階に着くと、急いでエレベーターを出た。
確かに、似合わない格好をして、調子に乗った私が悪いかもしれない。だけど、あんなバカのされ方ってない。
私は誰もいない車の中で、「あのクソガキ!!!」と何度も何度も大声で繰り返した。
そして、学校に着いて職員室に入ると鈴木先生にいじられ、気を取り直して授業に行くと教室がざわついた。
いつもは気にならない話し声が、今日は神経を逆なでた。
「どうせ、私はヤる気満々な女よ!!!」
私がそう一方的に怒鳴ると、教室は一瞬で静かになった。その日は最後まで初めて静かに授業が進んだ。