ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
8年間も一緒にいたんだし、旬のことは理解してるつもりだった。
でも、旬と両思いだと分かってから、私達の歯車は上手くは回ってはくれなかった。
旬は私と両思いになると、ホストであることを理由に私から逃げた。
しかし、私の思いを懸命に告げると、結婚を前提に付き合ってほしいと言ってくれて、日を改めて婚約指輪をくれた。
そして、今回は旬の誕生日に距離を置こうと言われた。
ーーーー旬が分からない。
旬に振り回されてばかりの私は、少し疲れてしまった。
「なにしてんの?」
急に雨が止んだと思ったら、なんだ・・・斉藤はるかか。
斉藤はるかは私を傘に入れた。別に濡れたままで平気なのに。