ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
本当はそんな風に思うはずがない。
ホストとヤってる姿なんか想像したくもない。
俺はその夜、家に帰らないつもりだった。
偶然、女教師の家に二人が出入りするところを目撃してしまうかもしれないからだ。
そして、その夜ひなと街を歩いていると、何故か女教師がずぶ濡れになって歩いている姿を見かけた。ひなは俺に気をつかって用事があると言って帰った。
俺はその女に話しかけると、やっぱり様子がおかしかった。ついには、その女は泣き出した。
俺はその女が落ち着くまで、黙って抱き締めていた。態度はいつもでかいくせに、体は俺の体にすっぽりと収まるくらい小さくて頼りなかった。
俺はその女を部屋まで送った。その女はずぶ濡れになって風邪を引いたのか、俺に支えられないと歩けなかった。
女教師の部屋から体温計を探して熱を測らせてみると、37.4度の熱があった。これからもっと上がるかもしれない。
「迷惑かけ・・て、・・・・ごめ、なさい」
「いいから、寝ろ」
女教師が回復したら怒られる覚悟で濡れた衣服を脱がせ、ソファにかけてあったダサいジャージを着せて、ベッドに運んで風邪薬を飲ませて寝せた。