ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
俺は氷水で冷やした濡れタオルを女教師の額に乗せた。
この状態で一人にしておくのは心配なので、俺は自分の家には戻らずにその女の看病をしていた。
「・・・・旬、・・・・」
寝言であのホストの名前を口にするのは、これで3回目。
その女は寝ているはずなのに、涙を流していた。
「そんなにあいつが好きなわけ?」
俺は女の涙をそっと指で拭った。
「俺が入り込む隙もないくらいに?」
俺は女の手を握って、
手の甲にキスをした。
「好きだよ」
ーーーーーー・・・俺は夢の中にいる女に、届かない思いを口にした。