ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
俺はお粥をもってきて、その女に食べさせた。熱を測ってみると、まだ少し熱がある。しかし、今日ゆっくり休めば今日中には治るだろう。
「あのさ、」
ベッドに横になりながら、その女はゆっくりと口を開いた。
「何も・・・、昨日のこと聞かないの?」
昨日、こいつがずぶ濡れで歩いていた理由・・・・?
知りたくないと言ったら、嘘になる。
だけど・・・・
「話したくないなら、何も聞かない」
これ以上、こいつに傷ついてほしくはなかった。
「ありがとう」
その女は、俺の目を見て微笑んでそう言った。
この女が俺にこんな穏やかな表情を向けたのは初めてのことだった。