ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
lessen2 「離さねーよ」
「じゃあ、真緒ちゃん。来週のテスト頑張ってね」
「はーい、ありがとうございます」
なんとも最悪な担任一日目を終えた瀬戸なつこは、知り合いの高校2年生の妹さんに勉強を教えに来ていた。
なんで教師である私がここに通っているかっていうと、決して副業などてはなくて・・・・
「あ、お兄ちゃんお帰り」
「ただいま」
・・・・真緒ちゃんのお兄さんの、桜井旬に会いに来ている。
「じゃあ、真緒はもう寝るからおやすみなつこ先生。どうぞごゆっくり」
真緒ちゃんはそう言って、にやりと笑った。
真緒ちゃんは私が旬のことを好きなことを知っているため、いつも気を使ってくれている。
私は真緒ちゃんに、ありがとうっと目で伝えて、頭をぺこぺこと下げた。