ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
lessen10 「おやすみのちゅー」
目が覚めると、頭がガンガンした。昨日は記憶がなくなるほど飲み過ぎた。
私は机の上の封筒を見た。こんなに私が飲んだのもあれが原因だ。
昨日帰宅すると、二枚目の封筒が家のポストに入っていた。私と旬が別れることを望んでいる相手が、私の家の住所を知っているって怖すぎ。
私は大きな欠伸をしてリビングに行くと、そこには斉藤はるかがいた。
「昨日、帰ろうと思ったけど俺が出てくと鍵かけられないから無用心だろ?あんたの鍵を持っていって、返すの忘れたらあんた家から出られないし」
駄目だ・・・・こいつの顔を見ると断片的にだけど、昨日の夜のことを思い出してきた。
確か私はこいつにスルメを買いに行かせて、えっと、・・・・スルメをあーん?
ーーーーなんだか思い出さないほうがよさそうだから、ここで記憶に蓋をしておこう。
「お腹すいただろ?早く、顔洗ってきて」
「うそ、これ全部斉藤くんが作ったの?」
机の上には、旅館の朝食みたいなものが並んであった。斉藤はるかって、勉強も料理も出来るわけ?本当、可愛くないやつ。