ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】
「瀬戸さん。もしかして、私に用ですか?」
先生になって子供たちをたくさん見てきたから分かる。この子は大人っぽいけど、実年齢は二十歳くらいだ。
ちょうどいいことに、鈴木先生と松本先生は喋りかけてくる他のキャバクラの女の子に夢中だったので、私はこの子と喋ることにした。
「旬のことで、聞きたいことがあって」
「何も私から話すことはありません。旬さんは私と付き合ってます。元カノの瀬戸さんに何の関係が?」
「付き合ってるなんて、嘘。旬は私の彼氏よ。旬にいったい何したの?」
私は旬が浮気する人だなんて思っていない。あの写真には、きっと裏があると私は信じている。
私はその女と睨みあった。すると、その女の方から先に目を離した。
そして、その女はいきなりシャンパングラスを持って立ち上がった。
「いいがかりつけんなよ、このクソババぁ!!!」
私は反射的に目をつぶった。きっとこのままシャンパンをかけられると思った。