こんな私が、恋したみたいです。
『なんじゃそりゃ』



ほら、不謹慎にも、楽しくなっちゃう。



『りっちゃんが1番話しやすい』



そんなこといわれても、なんで反応したらいいの?



『まー、楓先輩は先輩だし、あやのは彼氏の目があるからね』



きっとこれが、1番無難だ。



「おねーちゃん」



部屋で寝転がっていた私に、隣の部屋にいたはずの妹が話しかけてきた。



お母さんもお父さんも今日は式場で泊まるから、今日は2人だけ。



「ん?」



『ちょっと待って』


そう返して、一旦、携帯を置いて。




「一緒に寝よー?」



妹の腕にはもう、枕が抱えられていた。



「ん、いーよ」



この子は通夜の間、ずっと泣いていたから。



きっと今だって、1人じゃ抱えきれないぐらいに寂しさを募らせているのだろう。


大きくはない私のベッドに入り込んできた。



「誰とLINEしてたの?」



「秘密ー」



そう言って、携帯を開く。



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