こんな私が、恋したみたいです。
「優?朝ごはん何がいい?」



お母さんたちは、暗い気持ちの朝に、ご飯を作る気にも皿を洗う気にもならないだろうって思われたらしく、お金を置いていった。



りっくんともっちのおかげで、そうでもないけどね



「んー、ツナおにぎり!」



「わかった。ちょっと行ってくるね」



完全なパジャマのままで、優と携帯を置いて家を出た。



すぐそこのコンビニでツナおにぎりを2つ買って、すぐ家に戻る。



「おねーちゃん!」



玄関では、優が携帯を持って待っていた。



《りっちゃん、行ってくるよ俺!》



もっちの声。



「いってらっしゃい。学校頑張って!」



《おう!りっちゃんもな!じゃあ、切る!》



3人の会話からもっちが消えて、




《俺まにあわねぇよ!》



相変わらずドタバタしてるりっくん。



「そんな早く行って、どーすんの?」



《だから、大石ってやつの下駄箱見るの!》



「なんかかるく犯罪っぽいけど」



昨日私が言った誕プレが目的か。


《じゃ、俺も行ってくる!》



「うん、ばいばい」




《また昼休みなー!》



「うん」



その頃私はどうしているかわからないけど。



《切るぞ?》




「うん、部活、無理しないでよ?」



《おっけ!じゃ!》



そう言って、りっくんも電話を切った。



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