こんな私が、恋したみたいです。
3.
今日も昨日と同じ時間に電車に乗って、昨日と同じ時間に学校につく。



やはり教室はすっからかん。


だから私は、昨日と同じく杏ちゃんの元へ。


「おーはーよ!!」


「また来たんかい」


「だって誰もいないんだもん!」


突っ伏して寝ていた杏ちゃんをそうとは知らずに叫びながらEに行ったために起こしてしまった。



おかげで不機嫌絶好調。



「だったらりっちゃんも遅くきなよ」



「毎日杏ちゃんと朝おしゃべりするのが習慣だからさ!!!」


「私来年には生きてないかもしれない」

やれやれ、という顔をしながらも、起きてくれたから杏ちゃんは優しい。



「そーいえばこのクラス、アメフトいるね」


「あー、りっくん?」


「名前は知らないけどひとりアメフトバック持ってる人いるなーって」


「りっくんだよ!めーっちゃいい子だから!!!めっちゃ!!!」



ほんとに。りっくんは出会った男子の中で1番いい奴。

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