こんな私が、恋したみたいです。
「神多!何してんだ!」


朝礼の時間が来たようで、使えない担任が私の名前を叫ぶ。



怒られるんだろう。多分。



怖くなんてないよ、全然平気、そんなの




「見ての通り?」



「大石、何があった?」



ほら、泣くってずるい。はたから見たら泣いてる方が勝手にかわいそうなんだから




「りっちゃんが…、酷いことばっか言ってきて…」




「神多、何でそんなこと言うんだ!」



「私が、悪いんですか?」




そんなの、理不尽だ、泣けば勝ちじゃんか、こっちの言い分も聞けっての




「友だちを泣かせてるだぞ!」




「だって、こいつが先に変なこと言うから、それは変じゃんって言ったら」



「そんなことはどうでもいいんだよ!」



「先生、あんた最悪。私の言い分なし?すでに私が悪者って決まってるんですか?何も知らないのに」




呆れた顔した担任。まじで、何なわけ




「でも、泣かせるほど言うのは悪いことだぞ」



「あーそーですかそーですかすいません。私がぜーんぶ悪いです。ごめんなさーい」



人の怒り煽ってることぐらいは、わかってるよ



けど、私だって、むかつくんだ



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