こんな私が、恋したみたいです。
「うん。ごめん」



ここで、素直かよ、謝ったところでじゃん



これは、まいまいが勝ったってことだ、だって今謝れば担任は気が済んで、教室では私は嫌われ者のままなんだから




「それは違うだろ」



「え?」



「大石が今ごめんなさいして、お前は何か変わるつもりはあるのか?大体、あの様子じゃ、クラスのみんなは神多が酷いってことになってて、嫌煙してるわけだろ?お前がここで謝ったところで、それは変わらないだろ?これはもう、2人だけの問題じゃないんだぞ」



あぁもう



「先生、なんかだるい。私飽きた。もーいーよ。あの子のことディスらないって約束してくれれば。私は嫌われようがどーでもいい」



「いや神多、」




「まいまい、約束ね。私ご飯食べてないから帰る」



はやく、りっくんに会いたい。杏ちゃんに、かどぐちに、もっちに、Eに会いたい




だから、足早に職員室を去った。



< 190 / 549 >

この作品をシェア

pagetop