こんな私が、恋したみたいです。
「りっっっちゃーーーーーーん!」



気がつけば終わっていたEの終礼。どうやら、りっくんはここまですら歩いてくる気は無いらしい。



うるさいのは同じだけど、りっくんはなんでムカつかないんだろう



「来た!」



指なんか指しちゃって



横ではもっちが呆れ顔。



「大変ねぇ、りっちゃんの腰がイカれるわ」



「それな!今度はりっくんにおんぶしてもらわないと」



杏ちゃんと笑って、かどぐちとバイバイして、



りっくんのもとに着く。



「俺、バッグ持つよ」


「…じゃあおんぶしてくれません?」



そんな、もっちと私だったら普通私でしょ、バッグ係は。



「…いやだって」



「え!りっちゃんおんぶやなの!?」



「…こんなんだし…」



「あっ…わかったわかったおんぶするよ」



もっちは十分説得したわけだ、どうやら届かなかったようだけど。



だから、しゃがんでりっくん乗せて、




「もっちいこー」


って、早歩きした。


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