こんな私が、恋したみたいです。
「りっくん、病院開いてたって?」



「あーわかんね、もっち携帯!」


「はいはい」



りっくんのバッグを漁って、りっくんの携帯を出して、




「開いてるってよ」



あ、見ちゃうんだ…



「お!じゃー帰るときまた送ってね!」


「へいへい」



もっちと顔合わせて苦笑いして、部室の前に着いた。



「ここでいい?」



「うんありがと!」


2人分のかばんを床に置いてくれたもっちに手を振って、また明日の合図。



「りっくーん!」



みんなが、りっくんをツンツンして弄る。



いいから、そこをどけ、早くこいつを下ろしたい



「下ろすよー」


って言っても、みんな群がったままで、



「下りちゃう?下りちゃうの?」


なんてだるい絡みなんだろう



「はいおろしまーす」



無理やりおろして、私はダッシュでトイレに行った。


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