こんな私が、恋したみたいです。
「ん!」



りっくんが偉そうに渡してきたのは、りっくんのバッグ。




「え、それは持てるでしょ!朝持ってたじゃん!」



「え〜?」


「あーもーはいはい」




こんなに甘やかして、良いのかわかんないけど。




りっくんのバッグを持って、りっくんに背を向けてしゃがんで、いつものようにりっくんをおぶって。




「なんかりっちゃん様になってきたね」



「全然嬉しくないけどね」



笑って、りっくんの方を見たら、すぐ近くに顔があった。



「うぇーい」



「どアホ」



わたしのほっぺをツンツンして遊んで、




ガキかっつーの



< 204 / 549 >

この作品をシェア

pagetop