こんな私が、恋したみたいです。
「じゃあすぐね」


「5分待ってくれるよねー?」



「いいですよ」



ベンチにりっくんを下ろして、その隣にバッグを置いて、バッグを挟んで私も座った。



「りっちゃん、さ」



「うん?」



「恋バナとか、したくなるよな」



「何、どーしたの?」



そんな話は、慣れてない



「だって、…あーなっちゃったじゃん、クラスが。俺ら、何でもしてやれるけどさ、女子でしか出来ないこととか、あるだろ」


「あー、私、恋愛とか、興味ないから」



「そーなの?」



「うん」



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