こんな私が、恋したみたいです。
お互いピリピリしながら終わった部活。



しーちゃんはすぐに着替えてすぐに帰った。



いつもは、みんなでしばらく喋ってから帰るのに



「りっちゃんは、さ」


「ん?」



ワイシャツのボタンを留めながら、あやのが言う。



「好きな人とか、まじめにいないわけ?」



「…いないかなー」



こういう話は、胸が、痛い。


最近のことだけど。



「早く作ってよねー!」



「なぜ?」



笑っていられる。



「2人でデートすんの飽きたしー」



「あやのは飽きっぽすぎ!」



全く、ツンデレなんだから、ほんとは彼氏のこと大好きなくせにね



「あやのちゃんラブラブで羨ましいよ、ねー、りっちゃん」



「本当そーですよ!」



楓先輩だって、一目置いちゃうんだから



「んー、…気に食わない」



しかめっ面なんかしちゃって



「あ、りっちゃん、りっくんなんか来てない?」



胸が、弾む。



「あ、来てます!病院なう〜…病院わず〜…結果は!?!?」



変な奴だ、わず〜じゃねぇよ!



でも、あやのも楓先輩も、笑ってる。


「聞いてみますね!わかったらグルで言います!」


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