こんな私が、恋したみたいです。
20.
でも、さっき楽しかったから、私は頑張れる



大好きな部活は、もうすぐそこだから。



携帯が、鳴った



『しばらく部活お休みします』



そう、たった一言。しーちゃんから。



なに言ってんの?この子


わけわからないと思いながらも、次の授業が始まって、携帯をそのまま閉じた。











無事に授業が終わって、



りっくんを、いつもみたいにおんぶして、



もっちは今日は来てくれないらしい。



「じゃーな!もっち!」


「おーばいばい!りっちゃんも!」



「ばいばいもっちー」



そのまま、いつもみたいに階段を降りる。


「ねー聞いて、しーちゃん部活しばらく休むとか言ってんの」



「は?謎」


「ねー。理由言えよってね」



「散々威張ってたくせに」



りっくんの声が、ちょっと怖くて、



でも、それが面白くて、



「ね!まーいつか戻ってくるよあの子なら」



「俺戻ってこられても困るー」



笑わせんな、なんて言いながら、笑い合って、



でも、しーちゃんが実はここまで嫌われてたことが、ちょっとショックというか、怖いというか



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